お茶で歯に着色汚れが付くって本当?
食後や休憩時などにお茶を飲むのが習慣になっていて、1日に何杯もお茶を飲んでいるという人も多いのではないでしょうか。しかし、お茶で歯に着色汚れが付くとすれば、飲むのを控えるべきかと考えてしまうものです。
ここでは、本当にお茶が着色の原因となるのかという疑問にお答えします。
お茶は着色の原因になる
お茶には、タンニンなどのポリフェノールが含まれており、それが歯の着色の原因となります。
歯の表面にはペリクルというたんぱく質で構成されている膜がありますが、お茶を飲むと、お茶に含まれるポリフェノールがペリクルに付着します。それらが結合することで、着色汚れとなるのです。
そのため、お茶を飲む機会が多い人は、それだけ歯に着色汚れが付きやすくなります。
どんなお茶でも着色する?
歯の着色汚れが気になるものの、お茶が好きな人にとって、我慢するのはつらいというのが本音ではないでしょうか。
お茶にはいろんな種類があり、飲むお茶によって歯に着色汚れが付きやすいものとそうでないものがあるので、飲むお茶にこだわるのがおすすめです。
歯の着色汚れの原因となるのは、お茶に含まれているポリフェノール(タンニン)なので、ポリフェノールが少ないお茶を選ぶと良いでしょう。
お茶の中でも、ウーロン茶や緑茶、紅茶などはポリフェノールの量が多いため、歯に色素が付きやすいです。
歯の白さをキープするためには、ポリフェノールが少ないといわれているほうじ茶やソバ茶、麦茶を選ぶと良いでしょう。
お茶で歯に着色汚れが付かないようにするには
お茶好きにとって、お茶を飲む頻度を減らすことはできても、お茶をまったく飲まないという選択肢は考えられないでしょう。
お茶を飲みたいけれど歯の着色汚れが付くのは困るという場合、以下のような工夫をするようにおすすめします。
水でゆすぐ
歯に着色汚れが付かないようにするためには、お茶を飲んだ後に歯を磨くのが一番ですが、お茶を飲む度に歯磨きをするのは難しいでしょう。特に外出先でお茶を飲む度に歯磨きをするのは面倒ですよね。
そのため、お茶を飲んだ後は水で口をゆすぐのを心がけましょう。色素が薄まり、ある程度の着色汚れを防ぐことができます。
ガムを噛む
虫歯になりにくいキシリトールガムを噛むのもおすすめです。ガムを噛むと唾液が出るため、口の中を洗い流して着色汚れを予防する作用が期待できます。
もちろん、ガムを噛めば着色汚れが付かないということではありませんが、ある程度の緩和や予防に役立てることができるでしょう。
寝る前にお茶を飲まない
日中よりも夜、特に寝る前にお茶を飲んでしまうと着色汚れが付きやすくなります。その理由は、寝ている間は唾液が分泌されにくいからです。
唾液で口の中を洗い流せないので、寝る前にお茶を飲むと歯にステインが付きやすくなります。歯の着色汚れを予防するためには、寝る前にはお茶を飲まず、水を飲むことをおすすめします。
お茶による歯の着色汚れを落とす方法
着色汚れが付きやすいお茶を控えて、お茶を飲んだ後はステインが定着しないような工夫をすることで、着色汚れを抑えることができます。
しかし、一度付いてしまった着色汚れは、通常の歯磨きではなかなか落ちないものです。また、歯の色全体が黄色くなったり、茶色に変色したりした場合は、どうにかして元の白さを取り戻したいと感じるものですよね。
そこで、ここからはお茶による歯の着色汚れを落とす方法を紹介します。
歯科医院でクリーニング
歯磨きで歯の着色汚れを落とそうとしても思うように落ちませんし、歯の表面を傷つけてしまわないか心配になったりしますよね。
歯科医院で歯のクリーニングをしてもらうと、自宅でのケアでは落ちないようなお茶による着色汚れをきれいに落とすことが可能です。また、歯石除去もしてもらえるので、歯石による歯の黄ばみも解消することができます。
しかし、せっかく着色汚れを落としてもらっても、しばらくするとお茶や食べ物などの影響で歯が黄ばんだり、茶色くなったりしてしまいます。そのため、歯をきれいに保つには定期的に通って歯のクリーニングをしてもらうのがおすすめです。
ホワイトニング
歯のホワイトニングも、歯磨きでは落ちないようなステインなどの着色汚れを落とすのに効果的です。
ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、この2つの方法を組み合わせたデュアルホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは、クリニックでホワイトニングの施術をしてもらうものです。濃度の高い薬剤を使って施術を行うので、即効性があるのが特徴です。
ただし、そのぶん費用が高めになるので、人によっては施術を受けるのが難しいでしょう。
ホームホワイトニングは、クリニックでマウスピースを作成し、薬剤を処方してもらい、自宅でホワイトニングを行う方法です。オフィスホワイトニングと比較すると費用は抑えられますが、自宅で扱える低濃度の薬剤なので、効果が実感できるまで時間がかかるのがデメリットです。
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングを行った後でホームホワイトニングを行う方法です。短期間で効果を実感でき、その効果を維持できるメリットがありますが、コストがかかるのがネックになります。
これらの方法に加え、最近ではホワイトニング用の歯磨き粉があり、通常の歯磨きをしながらホワイトニングケアができるようになっています。
ホワイトニング用の歯磨き粉だと、クリニックに通わなくてもホワイトニングケアができますし、費用を抑えて手軽にはじめられるのがメリットです。
まとめ
歯が白いだけで笑顔に自信がもてますし、「歯がきれいだね」と褒められることも増えるでしょう。しかし、白い歯をキープしたいと思っても、お茶や食事の影響で歯に着色汚れが付くことは少なくありません。
この記事で紹介した方法を参考に、できるだけ着色汚れが付かないような工夫をするとともに、歯のクリーニングやホワイトニングを利用してみてはいかがでしょうか。そうすれば、白くきれいな歯を保つことができるでしょう。