ホワイトニング4種を比較!白さを長持ちさせるポイントは?

「歯のホワイトニングをしてみたい」と思っていても、自分に合うホワイトニングの種類がわからず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 ホワイトニングには4つの種類があり、それぞれ施術方法や歯が白くなるスピード、料金などに違いがあります。 今回は、ホワイトニングの種類やそれぞれの特徴・施術方法・料金の目安などをご紹介します。歯が黄ばむ原因や白さを維持するポイントも解説しているので、あわせて参考にしてください。


この記事は約14分で読み終わります。

ホワイトニングの4つの種類

ホワイトニングには、大きく分けて4つの種類があります。

オフィスホワイトニング
ホームホワイトニング
デュアルホワイトニング
セルフホワイトニング

施術方法や白くなるまでにかかる時間、料金などが異なるため、自分に合う方法で行うことが大切です。

それぞれの方法ごとにメリットやデメリットが異なるので、比較しながらどの方法でホワイトニングを行うのかを選択しましょう。

オフィスホワイトニングとは?

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で施術を受けて歯を白くする方法のことです。
専用の薬剤やレーザーを使用して行うもので、比較的短期間で効果を実感できる点が特徴です。

施術にかかる費用は1回あたり約1~7万円ほどで、1本単位で部分的に行うような施術ができる場合もあります。

オフィスホワイトニングの流れ

オフィスホワイトニングを行う場合の一般的な施術の流れについてご紹介します。

1.歯科医院でカウンセリング・施術前の歯の色を確認
2.クリーニングを行い、歯の表面の汚れを取る
3.歯茎を保護し、ホワイトニング用の薬剤ジェルを塗布する
4.特殊なライトやレーザーの照射を行う
5.ジェルをふき取る
6.3~5を数回繰り返す
7.歯の色をシェードガイドで確認する

オフィスホワイトニングの施術にかかる時間は、30分~1時間半程度が目安です。

ホームホワイトニングとは?

ホームホワイトニングとは、歯科医院で処方される薬剤を自宅に持ち帰り、自分で行うホワイトニング方法のことをいいます。

自分の歯に合うマウスピースを歯科医院で作成し、薬剤を受け取って自分で塗布とマウスピースの装着を行います。

費用は専用のマウスピースを作成する料金と薬剤代で、一般的には約1.5万円~3万円ほどです。

ホワイトニングを行う期間が長くなると費用もかかりやすくなるため、施術期間は歯科医と相談したうえで決定しましょう。

ホームホワイトニングの流れ

ホームホワイトニングを行う際の一般的な流れは下記の通りです。

1.歯科医院でカウンセリングを行い、歯や歯茎の状態などをチェックする
2.クリーニングを行い、歯の表面の汚れを取る
3.マウスピースの型取りをする
4.マウスピース完成後に受け取り、使用方法の説明を受ける
5.自宅でホワイトニングを開始する
6.歯科医院で定期的に経過の確認を行う

自宅でマウスピースを装着するときは、毎日1~2時間程度装着する必要があります。

デュアルホワイトニングの特徴とは?

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う施術方法のことです。

効果が出るスピードと効果持続の両方を兼ね備えている点がデュアルホワイトニングの特徴です。

施術の流れ

デュアルホワイトニングは一般的に下記のような流れで行われます。

1.歯科医院でカウンセリングを行い、歯や歯茎の状態などをチェックする
2.クリーニングを行い、歯の表面の汚れを取る
3.薬剤が触れないよう歯茎を保護して、ホワイトニング剤を塗布する
4.専用のライトを照射する
5.歯の色をチェックしながら3~4を繰り返す
6.マウスピース用の歯の型取りを行う
7.ホームホワイトニング用のキットを受け取ったらホワイトニングを開始する
8.歯科医院で定期的にメンテナンスを行う

施術後、歯科医院でアフターケアを行うことで効果が実感しやすくなります。

セルフホワイトニングとは?

セルフホワイトニングとは自宅やサロンで行うホワイトニング方法で、自分の手で行う施術方法のことをいいます。

セルフホワイトニングの大きな特徴は、「過酸化水素」を使用しないことにあります。

過酸化水素とは歯の漂白に用いる液体のことで、歯科医院で施術を受けるホワイトニングでは使用できますが、歯科医や歯科衛生士のいないセルフホワイトニングでは使用できないことになっています。

施術の流れ

セルフホワイトニングをサロンで行う場合の一般的な流れは下記の通りです。

1.カウンセリングを受ける
2.歯磨きで歯の表面の汚れを落とす
3.マウスオープナーを装着する
4.歯の表面の水分を拭き取る
5.ホワイトニング用の溶液を歯に塗る
6.LEDライトを照射する
7.口をゆすぐ
8.回数によって3~8を繰り返す(回数はサロンによって異なる)
9.仕上げに歯を磨く

セルフホワイトニングの施術時間は、初回が45分~1時間、2回目以降は30分程度が目安です。

【徹底比較】メリット・デメリットと向いている人

ここまででご紹介したようにホワイトニングには大きく4つの種類があります。それぞれに異なるメリットとデメリットをご紹介しますので、自分に一番合う方法を探してみましょう。

オフィスホワイトニング:歯科医院で施術を受けたい人

まずはオフィスホワイトニングのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

オフィスホワイトニングのメリットには、下記のようなものがあります。

・短期間で効果が出る
・プロによる施術で安心
・1回~任意で施術回数を決められる
・自分で器具などを管理する必要がない

デメリット

オフィスホワイトニングのデメリットには、下記のようなものがあります。

・効果の持続時間が短い(3~6ヶ月)
・効果を持続させるためには定期的に施術を受ける必要がある
・人によっては染みるなどの刺激を感じることがある
・費用もほかの方法と比べると高め

海外から輸入した薬剤や機材、設備を用いている歯科医院が多いため、オフィスホワイトニングの費用はほかの方法と比べると高めです。

ホワイトニング効果の持続期間は3~6ヶ月と長めではあるものの、定期的に施術を受けなければ白い歯をキープすることはできません。施術の頻度や費用などについても考慮したうえで、受けるかどうかを決めると良いでしょう。

こんな人に向いている!

メリットとデメリットを考えると、オフィスホワイトニングは以下のような人におすすめです。

・短期間で効果を得たい
・ある程度予算に余裕がある
・歯科医院で施術を受けたい

ホームホワイトニング:目標とする白さを目指したい人

続いて、ホームホワイトニングのメリットとデメリットをみていきましょう。

メリット

ホームホワイトニングのメリットには、下記のようなものがあります。

・自分のペースでホワイトニングできる
・オフィスホワイトニングよりも費用がかからない
・オフィスホワイトニングでは染みる人でも行いやすい
・ホワイトニング効果が比較的長く継続する

オフィスホワイトニングはホームホワイトニングよりも強い薬剤が使われているため、染みるなどの刺激を感じやすい人にはホームホワイトニングがおすすめです。

さらに、ホームホワイトニングは、ほかの方法と比べて白さを持続できる期間が約1~2年と長く、メンテナンス費用を抑えられます。また、毎日行うことで徐々に効果が実感できるようになっていることから、目標の色を調整しやすいのもメリットといえるでしょう。

デメリット

ホームホワイトニングのデメリットには、下記のようなものがあります。

・効果が出るまでに時間がかかる
・自分で1~2時間毎日装着しなければならない
・定期的に状態を確認してもらう必要がある

こんな人に向いている!

ホームホワイトニングは、白さのレベルが調整しやすいため、目標とする白さがある人に特におすすめです。

デュアルホワイトニング:お金をかけても高い効果を得たい人

デュアルホワイトニングのメリットとデメリットは下記の通りです。

メリット

デュアルホワイトニングのメリットには、下記のようなものがあります。

・早く白くなるので効果を実感しやすい
・白い歯を保ちやすいので頻繁に施術を行う必要がない

デメリット

デュアルホワイトニングのデメリットは、ふたつの施術をあわせて行うため費用がかかりやすい点にあります。

歯科医院での施術代に加え、ホームホワイトニングのための費用も必要となることから、歯科医院によって異なるものの50,000~80,000円前後の費用がかかるとみておきましょう。

こんな人に向いている!

デュアルホワイトニングは、即効性と持続性を兼ね備え、しかも高い効果が期待できるホワイトニングです。下記のような人はデュアルホワイトニングが向いているといえます。

・徹底的にすぐに白くしたい!という人
・お金がかかっても高い効果を得たいという人

セルフホワイトニング:手軽に安くトーンアップを目指したい人

セルフホワイトニングのメリットとデメリットをみていきましょう。

メリット

セルフホワイトニングのメリットは、歯科医院で受けるよりも費用がかからない点です。自宅で行うセルフホワイトニングなら数百円程度~数千円程度、サロンで行う場合でも1回あたり3,000円~5,000円程度が相場となっています。

費用の負担が少ないため、歯科医院での施術と比べて手軽に行えるのが大きなメリットといえるでしょう。

また、サロンでの施術以外の方法で、ホワイトニングキットを使ったセルフホワイトニングや、ホワイトニング成分が含まれているタイプの歯磨き粉を使用するなど、自宅で手軽にできる方法があるのも特徴です。

デメリット

セルフホワイトニングのデメリットには下記のようなものがあります。

・即効性がない
・生まれつきの歯の色以上には白くならない

セルフホワイトニングは即効性を期待できる施術方法ではないため、根気強く続ける必要があります。また、もともとの歯の色よりも白くなることはないため、真っ白な歯を目指してホワイトニングを行うと、がっかりしてしまう可能性も否定できません。

こんな人に向いている!

セルフホワイトニングのメリットとデメリットを踏まえたうえで、向いているのはこんな人です。

・価格が手頃なので、まずはホワイトニングを試してみたいという人
・痛みや施術後の食事制限などがない方法で、お手軽に歯本来の白さを目指したい人

そもそも歯の黄ばみの原因は?

歯の黄ばみは、ホワイトニングで改善できます。とはいえ、施術後しばらくすると色戻りが起きやすいため、歯が黄ばむ原因を根本から取り除くことが大切です。

歯が黄ばむ原因には、おもに次の4つがあげられます。

・加齢による黄ばみ
・飲食物・嗜好品による着色
・歯のお手入れ不足
・薬や怪我の影響

それぞれを詳しくみていきましょう。

加齢による黄ばみ

年齢を重ねると、歯の外側のエナメル質が薄くなり、内側の黄色みを帯びた象牙質が透けて見える傾向があります。象牙質は加齢で逆に厚くなり、色が強くなるため、歯が黄ばんで見えるのです。

また、長く使うほど歯の表面に小さな傷がついて色素が入り込み、汚れが目立ちます。

飲食物・嗜好品による着色

普段から色味の強い食べ物を口にしていると、着色汚れが蓄積して歯が黄ばんで見えます。「ステイン」とも呼ばれる食べ物や飲み物の着色汚れは、歯の表面にある膜に付着すると厄介です。

また、口の中に糖分が長く残っているとエナメル質が溶ける「脱灰」がすすみ、歯がくすんで見えます。

歯のお手入れ不足

磨き残しも歯が黄ばむ要因です。口の中に残った食べかすに細菌が繁殖すると脱灰が進み、象牙質が透けるため、歯の黄ばみやくすみが強くなりがちです。

薬や怪我の影響

服用する薬や抗生物質の影響も、歯を黄ばませる一因です。なかには、病気や怪我によって歯の質が変わり、黄ばみの改善にホワイトニングを受ける人もいます。

歯の色は個人差が大きく、日本人はクリーム色に近い色の歯が多い傾向があります。歯の汚れの程度や原因を自分で判断できないときは、歯科医に相談すると良いでしょう。

ホワイトニングを長持ちさせるポイント

ホワイトニングの効果を維持するには、継続したケアが必要です。美しい歯を保つために、次の5つを心掛けましょう。

定期的に歯の健康診断を受ける

ホワイトニング後は、定期的に歯の健康診断を受けましょう。生活するなかで蓄積する汚れをこまめに取り除けば、白さが長持ちします。自分ではわからない色戻りに気がつき、清潔で健康な口内環境が保てます。

食後に口をすすぐ習慣をつける

食べ物や飲み物の着色汚れは、早く落としたほうが色戻りを防げます。水でサッと洗い流すだけでも白さが続くため、食後に口をすすぐ習慣をつけましょう。歯磨きが難しい外出先でも、すすぐだけなら簡単です。

食事に気をつける

ホワイトニング後は、着色しやすい食品や色の濃い料理はなるべく避けたほうが無難です。コーヒー、紅茶、カレー、ワインなどを口にしたら、早めに歯磨きをしましょう。

ホームホワイトニングの場合は、酸味の強い食品に注意が必要です。施術後はエナメル質がむき出しになり、酢、レモン、酸味のあるジュースで歯が溶けて黄ばみやすい傾向があります。

タバコを減らす

タバコに含まれるタール、ヤニ汚れは、食べ物のステインより強力に歯に付着します。歯周病のリスクを高めるとも指摘されているため、歯の健康のためにも喫煙は控えましょう。

継続的にホワイトニングをする

歯の白さを保つには、継続して施術を受ける必要があります。効果が切れ始めたときに追加で施術する「タッチアップホワイトニング」をすると、白さを長く保てるのでおすすめです。歯科医院によっては通常より低価格で再施術ができるので、施術を受ける前に確認しておきましょう。

ホワイトニングを受ける際の注意点

ホワイトニングを受ける際、歯科医院でのカウンセリング時にも注意点については説明されますが、事前に確認しておくと安心です。

ここでは、ホワイトニングを行う際の主な注意点について、詳しくみていきましょう。

ホームホワイトニングは薬剤の使用方法を守る

ホワイトニングでは強い薬剤を使用するため、指示された使用量や時間、頻度を守らないと、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。口内に傷ができたり、アレルギー反応が出たりするおそれがあるのです。

また、ホワイトニングの薬剤が歯に残っていると汚れが付着しやすくなるため、マウスピースを外した後はしっかり口をすすぐことも大事です。

ホワイトニングの際は、薬剤の使用方法を厳守しましょう。

ホームホワイトニングをする際の注意点については、下記の記事で詳しく紹介しています。
ホームホワイトニングの注意点!歯の状態を白く保つための方法!

ホワイトニングできない歯がある

ホワイトニングは、すべての歯に適用できるわけではありません。

インプラントやブリッジなどの人工歯には、ホワイトニング剤が作用しません。天然の歯とは異なる材質でできているため、色の変化が期待できないのです。

また、虫歯によって神経を抜いた失活歯は内部から黒く変色しているため、表面からの処置では十分な効果が得られないケースが多いでしょう。

虫歯がある歯に対しては、まず治療を行う必要があります。虫歯のままホワイトニングを施すと、歯や歯茎にダメージを与える可能性があるためです。

なお、エナメル質にひび割れや欠けがある歯は損傷部分から薬剤が内部に浸透し、痛みや知覚過敏を引き起こすおそれがあります。

ホワイトニングできない人がいる

ホワイトニングを検討する際、特に注意が必要な方もいます。

妊娠中や授乳中の女性は、ホワイトニングを避けましょう。薬剤が胎児や乳児に影響を与える可能性は否定できないため、安全性を考慮する必要があります。

また、ホワイトニング剤が敏感な部分に触れると、強い痛みを感じる可能性があるため、知覚過敏の方も注意しなければなりません。ただし、薬剤の濃度を調整することで施術可能な場合もあります。

歯肉炎や歯周病に罹患している場合、炎症のある状態で施術を行うと症状が悪化するおそれがあります。まずは歯周病の治療を優先し、健康な歯茎を取り戻してから検討しましょう。

光線過敏症(光線アレルギー)の方は、オフィスホワイトニングで使用されるブルーライトに反応する可能性があります。ホームホワイトニングなら光線を使用しないため、光線過敏症の方でも施術可能です。

異常が出たらすぐに歯科医院に相談する

ホワイトニング後に歯茎の腫れや出血など異常な症状が現れた場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。早期の対応がトラブルの拡大を防ぎます。

一方で、一時的な知覚過敏や個人差による一時的なムラ、色戻りが生じることもあります。気になる症状があれば、念のため受診して異常ではないか確認すると良いでしょう。

なお、ホワイトニングの効果は永続的なものではないため、定期的な施術を継続する必要があります。

さらに、ホワイトニング後は色の濃い飲食物に注意が必要です。コーヒーや赤ワイン、カレーなどのポリフェノールを含む食品は着色しやすいため、施術後24時間程度の摂取を控えめにすることをおすすめします。

まとめ

ホワイトニングの方法はさまざまなものがありますが、効果の強さや持続期間、費用などから施術方法を選ぶ必要があります。

セルフホワイトニングを試してみてから、歯科医院での施術を受けてみるのも方法のひとつです。歯の白さは永遠には続かないため、継続してホワイトニングを続ける必要があります。自分に合うホワイトニングの方法を選んで、綺麗な白い歯を手に入れましょう。

ホワイトニングを受ける際は、適切な方法と注意点を守ることが大切です。個人の歯の状態や体調に合わせた方法を選び、異常が出たら速やかに専門家に相談しましょう。

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