ホワイトニングができない人の特徴7つ
ここではホワイトニングができない人の特徴を7つ紹介します。
1.18歳未満の人
18歳未満の人はホワイトニング剤の影響を受ける可能性があるため、一般的に施術ができません。子どもの歯は大人に比べて未成熟であり、薬剤に対して敏感に反応するおそれがあるからです。
将来的な歯の健康を考えると、成長期が終わるまでホワイトニングは避けた方が良いでしょう。
2.虫歯・歯周病がある人
虫歯や歯周病がある部分にホワイトニング剤が触れることで、痛みを感じることがあります。虫歯の穴や歯周病によって炎症を起こしている部分に薬剤が浸透すると、症状が悪化することも考えられます。
まずは虫歯や歯周病の治療を優先し、口腔内を健康な状態に戻すことが大切です。治療が完了した後であれば、安全にホワイトニングを行うことができます。
3.知覚過敏の人
知覚過敏の人は、ホワイトニング剤が歯にしみて、激しい痛みを感じる可能性があります。特に冷たいものや甘いものに敏感な方は、ホワイトニング中に不快感を覚えやすいです。薬剤の濃度が低いものであればホワイトニングが可能な場合もありますが、無理をせず控えた方が良いでしょう。
知覚過敏の治療を先に行い、歯の状態が落ち着いてからホワイトニングを検討することをおすすめします。
4.妊娠中・授乳中の人
妊娠中や授乳中の方は、薬剤によって胎児や乳児に影響を及ぼす可能性があるため、ホワイトニングは避けた方が良いです。
また、妊娠中はホルモンバランスの乱れにより、唾液の分泌量が低下したり、歯茎が腫れやすくなったりします。そのため、虫歯や歯周病になるリスクが高くなりがちです。口内トラブルがある状態のまま、ホワイトニングをするとさらに症状が悪化するおそれがあります。安全を考慮して施術を控えるのが賢明です。
出産後、授乳が終わった後にホワイトニングを再検討するのが良いでしょう。
妊娠中のホワイトニングについては、下記の記事でも紹介しています。
「妊娠中でもホワイトニングはできる?妊婦さんにおすすめホワイトニング方法」
5.歯にひびが入っている人
歯にひびが入っている場合、ホワイトニングの施術が困難です。ひび割れから薬剤が内部に浸透すると、激しい痛みを感じるだけでなく、歯の神経に悪影響を及ぼすことがあります。
また、ひび割れが悪化し、歯自体がさらに脆くなるリスクもあります。歯にひびが入っている場合は、まずその修復を優先し、健康な状態に戻ってからホワイトニングを検討することが重要です。
6.光線過敏症(光線アレルギー)の人
光線過敏症とは、健康な人が浴びても問題ないとされる日光の量に反応して赤みやかゆみ、腫れが出る症状のことです。一般的にオフィスホワイトニングでは歯を白くするために、ブルーライトの光を照射します。
日光ではないものの、光線過敏症の方が受けると皮膚や粘膜が赤く腫れたり、かゆみが生じたりする可能性があります。
ホームホワイトニングなど、光を使用しない方法を選ぶことが安全です。
7.無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症の人は、体内でカタラーゼという酵素を作ることができないため、ホワイトニングができません。カタラーゼは過酸化水素を分解する酵素であり、この酵素がないと薬剤に含まれる過酸化水素水を分解できず、体にダメージを与える可能性があります。
【注意】ホワイトニングができない歯もある!
ホワイトニングは、すべての歯に効果があるわけではありません。ここではホワイトニングができない歯の種類について解説します。
詰め物や差し歯などの人工歯
ホワイトニング剤は天然歯にしか反応しないため、詰め物や差し歯などの人工歯には効果がありません。ホワイトニング後、人工歯と天然歯の色の差が目立つことがあります。
特に前歯に詰め物がある場合、色の不均一が気になることがあるでしょう。このような場合、人工歯を白くする別の方法を検討する必要があります。
歯の神経がなくなった失活歯
歯の神経がなくなった失活歯は、ホワイトニング剤に反応しにくいです。失活歯は色素が沈着しやすく、通常のホワイトニングでは十分な効果が得られません。
この場合、ウォーキングブリーチという内部からの漂白方法が適しています。失活歯の色を改善するためには、歯科医師に相談して最適な治療法を選ぶことが大切です。
テトラサイクリンによって変色した歯
テトラサイクリン系の抗生物質を服用したことによって変色した歯は、ホワイトニングの効果が出にくいです。子どもの頃に服用した場合、歯の内部に色素が沈着し、通常のホワイトニングでは改善が難しいことがあります。
そのため、ホワイトニングだけでなくラミネートベニアなど、ほかの美容歯科治療を検討する必要があります。
ホワイトニングができないときはどうする?主な対処法
ホワイトニングができない場合でも、美しい白い歯を手に入れる方法はあります。ここではホワイトニングができないときの対処法を紹介します。
虫歯や歯周病の場合は治療を受ける
ホワイトニングの前に、虫歯や歯周病をしっかりと治療することが重要です。これにより、口腔内の健康を取り戻し、ホワイトニングの施術を安全に受けられるようになります。歯科医院で定期的に検診を受け、歯や歯茎の状態を確認してもらうことも大切です。
歯科医院でクリーニングをする
歯科医院でのクリーニングは、歯表面の着色汚れを効果的に取り除くことができます。タバコやコーヒー、ワインなどによる表面の汚れを取り除くだけで、歯を本来の白さに近づけることができます。
クリーニングを定期的に受けることで、歯の健康と美しさを保つことが可能です。
ホームホワイトニングをする
過酸化水素水や光照射が原因でオフィスホワイトニングができない場合、ホームホワイトニングが適していることがあります。ホームホワイトニングは、歯科医師の指導のもと、自宅で歯を白くする方法です。自分のペースで進められるため、比較的安心して利用できます。
セラミック治療を受ける
セラミック治療とは、陶材(セラミック)を使った詰め物や被せ物による治療法です。セラミッククラウンやラミネートベニアを使用することで、歯の形や色を自由に調整できます。経年劣化しにくく、長期間美しさを保つことができるため、ホワイトニングが難しい場合の選択肢として非常に有効です。
セラミック治療とホワイトニングの違いについては、下記の記事で詳しく解説しています。
「ホワイトニングとセラミックの違いは?料金相場や施術の順番を解説」
まとめ
ホワイトニングができない人や歯の特徴を理解することで、安全に歯を白くする方法を選べます。ホワイトニングできない場合でも、ほかの対処法に取り組むことで、美しい白い歯を手に入れることが可能です。自分の歯や口腔内の状態を把握し、最適な方法で歯の美しさをキープしましょう。