オフィスホワイトニングの流れ4ステップ
歯科医院でのオフィスホワイトニングの流れを大まかに知っておくと、安心して施術当日を迎えられます。いきなり施術に入ることはなく、まずはカウンセリングを受けて施術や費用、効果の説明を受けてからの施術が一般的です。
施術当日のオフィスホワイトニングの流れを紹介します。
1.カウンセリング
最初に受けるのがカウンセリングです。このときにオフィスホワイトニングとはどういうものなのか説明を受けます。
カウンセリングで受ける説明は歯科医院によって多少異なりますが、以下のような内容が一般的です。
・オフィスホワイトニングで得られる効果
・どのような施術方法を行うのか
・施術の流れ
・1回のホワイトニングにかかる費用
このときに不安に感じる点や疑問点があれば、遠慮せずに質問して誤解のないようにしておきましょう。また、希望や予算についても伝えておくことが大切です。
オフィスホワイトニングについての説明を受けたら、歯科医師や歯科衛生士によって現在の歯の状態がチェックされます。ホワイトニングを受けることができる口内環境なのか確認し、問題がなければ歯の状態に合わせて最適なメニューが提案されるでしょう。
また、現在の歯の色の確認も行われます。シェードガイドと呼ばれる歯の基準となる指標などを使って、現在の歯の色を客観的に判断することが多いです。歯科医院によっては、写真撮影が行われることもあります。
現在の歯の白さがどれくらいなのか確認しておくことで、施術後のホワイトニング効果を確認できるため、これは大切な工程です。
2.クリーニング
オフィスホワイトニングでは、歯の表面に薬剤を浸透させて歯を白くします。そのため、歯の表面に歯垢や歯石、着色汚れなどが付着していると、薬剤の浸透を妨げ、ホワイトニングの効果を低下させてしまうかもしれません。
薬剤を歯に染み込みやすくするために、ホワイトニングの施術前には歯をクリーニングして歯の表面の汚れや着色を取り除きます。見た目はキレイな歯でも、バイオフィルム(微生物の塊)のような肉眼では見えない汚れが歯に付着していることが多いです。そのような汚れを除去するためにも、オフィスホワイトニングの施術前にはクリーニングを行います。
3.ホワイトニング
歯の表面をキレイにしたら、施術を行います。ホワイトニング施術の流れは以下のとおりです。
1.歯茎にホワイトニング剤が付かないように、保護剤を塗布する
2.歯の表面にホワイトニング剤を塗り、光を照射する
3.照射後は薬剤を除去する
施術によっては1~3を複数回繰り返すこともあります。施術にかかる時間は、薬剤の種類や施術内容によって異なりますが、30分~1時間半くらいが目安です。カウンセリングを含む前後の時間を考慮して、十分な時間を確保しておくと安心です。
4.仕上げとチェック
ホワイトニング施術が終わった後に、仕上げとして歯のクリーニングを行います。
クリーニングを終えたら、施術前の歯と施術後の歯の色をチェックして、どれくらい白くなったか確認します。
元の歯の色が黄色かったり、暗い色だったりすると、1回の施術で真っ白な歯になることはまずありません。そのため、施術後の仕上がりを見て、「白くなっていない」とガッカリする方もいるようです。
しかし、施術前の歯の色と比較することで、施術後にどれくらい色が変わったのか客観的に判断できます。また、希望する歯の白さに近づくために、今後どれくらいの施術が必要か予測することもできます。
オフィスホワイトニングでよくある疑問
オフィスホワイトニングがはじめての方は、施術前はさまざまな疑問、不安があることでしょう。ここでは、オフィスホワイトニングでよくある疑問にお答えしますので、安心して施術を受けられるよう、参考にしてみてください。
1回あたりの費用はどのくらい?
審美目的で行うオフィスホワイトニングは保険適用外なので、施術費用は高額になります。施術にかかる費用は、1回あたり約1~7万円ほどです。これはひとつの目安で、照射回数やオプションによって費用は前後する点も覚えておきましょう。
効果はどれくらい持続する?
およそ3~6ヶ月が目安です。ただし、普段の歯磨きの回数や歯磨きにかける時間、食生活、喫煙習慣などによって個人差があります。ホワイトニング効果を長持ちさせるためには、歯磨きをしっかりとするとともに、できるだけ歯に着色汚れが付かないように気を付けることが大切です。また、こまめに歯科医院で歯のクリーニングを行って、歯の表面の汚れを落としてもらいましょう。
施術に痛みはある?
オフィスホワイトニングでは高濃度の薬剤を使うため、人によっては薬剤がしみることがあります。特に、虫歯がある、歯にヒビが入っている、歯茎に炎症が起きている、歯周病になっているというように歯や歯茎に異常がある場合は、痛みを感じやすくなります。
虫歯があってもオフィスホワイトニングはできる?
虫歯がある場合でも、虫歯の部分をガードしてホワイトニングを行うことはできます。ただし、ホワイトニングの施術を行っている期間は虫歯治療ができないので、その間に虫歯が進行する可能性も否定できません。歯の健康のためには、まずは虫歯治療を行ってからホワイトニングの施術を受けるほうが良いでしょう。
ホワイトニング後に食事をしても良い?
歯の着色を防ぐため、施術後24時間は色の濃い食べ物や飲み物は控えましょう。具体的には、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレート、たばこといったものを控えるのがおすすめです。
まとめ
歯科医院でのオフィスホワイトニングは、高額ではあるものの、短期間で効果が得られる、プロによる施術なので安心感があるといったメリットがあります。歯の色が白くなると、清潔感が出ますし、若々しい印象に見えるなどプラスになることも多いです。
オフィスホワイトニングを受けることを決めたら、この記事で紹介した施術の流れを参考に、心の準備をしてみましょう。