加齢による歯の黄ばみが気になる!原因に合った対処法を選ぼう

歯の黄ばみの原因はさまざまなので、黄ばみに対処するためには原因を知る必要があります。歯が黄ばむ理由のひとつが加齢です。この記事では、加齢による歯の黄ばむ原因と対処方法について解説します。歯の黄ばみが加齢によるものかどうか確信がもてない方も、この記事でチェックしてみてください。


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なぜ加齢によって歯が黄ばむ?

若いときは白い歯だったのに、年齢を重ねるにつれて歯の黄ばみが気になるようになったと感じる方は多くいます。どうして加齢によって歯が黄ばむのでしょうか?

ここでは、加齢によって歯が黄ばむ原因を解説します。

加齢によって歯が黄ばむ原因

加齢によって歯が黄ばむのは、以下のようなことが原因と考えられています。

・エナメル質が薄くなる

歯の表面のエナメル質は、歯磨き時のブラッシングや食べ物によって摩耗します。また、食品に含まれる酸で溶けるため、年齢を重ねるにつれて徐々に薄くなるのが一般的です。

歯のエナメル質の内側には象牙質があります。象牙質自体は黄色いため歯のエナメル質が薄くなると、象牙質の色が透けて見えるようになり、それが加齢によって歯が黄色くなるひとつの原因です。

・象牙質の黄色みが強くなる

もともと象牙質は黄色い色をしていますが、加齢によって徐々に黄色みが強くなることもわかっています。象牙質の色が濃くなることで、それがエナメル質から透けて見えやすくなることも歯が黄色く見える一因です。

・歯の亀裂による色素沈着

歯の表面をじっくりと見ると、細かな亀裂に気づくことがありませんか?歯に見られる細かな亀裂も加齢の影響のひとつです。歯に亀裂が入ると、そこに飲み物や食べ物の色素が入り込みます。そのため、歯に黄ばみが見られるようになるのです。

その黄ばみは本当に加齢によるもの?

歯の黄ばみの原因は加齢だけではありません。そのため、加齢ではなく、別に歯の黄ばみの原因があることも考えられます。

歯の黄ばみの原因のひとつがステインです。ステインとは、食べ物や飲み物に含まれるポリフェノールが唾液のたんぱく質と結合した汚れのことです。

カレーなどの色の濃い食べ物やコーヒーや紅茶などの飲み物にはポリフェノールが含まれているため、それらの食べ物や飲み物を摂取すると、ステインが歯につきやすくなります。

コーヒーや紅茶を常飲している方は、ステインの付着によって歯に黄ばみが見られる可能性が高いです。

以下の記事に対処法を解説していますので、コーヒーや紅茶などの飲み物が歯の黄ばみの原因と考えられるなら、参考にしてみてください。

コーヒーを飲むと歯が黄ばむ?着色の原因と対策を知ろう!(https://charion.co.jp/oral-news/?p=1807

ほかの要因として挙げられるのが、タバコのヤニです。タバコのヤニは粘着力が高いため落ちにくく、歯の黄ばみが強くなりやすいので注意しましょう。

愛煙家の方は、ヤニによる黄ばみの可能性が高いと考えられます。詳しい対処法は、以下の記事をご覧ください。

歯についたタバコのヤニの落とし方!ヤニがつかないタバコの吸い方とは?(https://charion.co.jp/oral-news/?p=2130

加齢による歯の黄ばみはどう予防する?

ここからは、加齢による歯の黄ばみの予防方法を紹介します。「年齢には逆らえない」と諦めるではなく、適切なケアをして歯の黄ばみを予防しましょう。

歯を強く磨きすぎない

歯のエナメル質が薄くなると、象牙質の色が透けて歯の黄ばみが目立ってきます。そのため、エナメル質に極力ダメージを与えないように注意しましょう。

エナメル質を傷つける要因となるのが、毎日の歯磨きです。黄ばみが気になるからと力を入れてゴシゴシとブラッシングをすると、歯のエナメル質が削られて薄くなります。

そのため、余計に歯の黄ばみが目立つようになるため、歯磨き時は力を入れずにやさしく磨きましょう。

また、力を入れて歯磨きをすると、歯の表面にたくさんの傷がつきます。特に研磨剤が入っている歯磨き粉を使用すると、歯の表面に傷がつくので注意しましょう。歯の表面に傷がつくと、傷の部分に食べ物や飲み物の色素が入り込んでステイン着色につながります。

酸っぱいものを摂り過ぎない

歯は食品に含まれる酸で溶けます。そのため、エナメル質を保護する観点から考えると、酸を多く含む食べ物は控えるのがおすすめです。

酢の物やリンゴ酢などの飲み物、また柑橘系の果物やジュースなどは摂り過ぎないようにしましょう。また、ソフトドリンクに含まれるクエン酸などもエナメル質を溶かす原因となるので注意が必要です。

歯ぎしりをしない

歯ぎしりをすると、歯に亀裂が入ったり、歯がすり減ったりします。そのため、亀裂の部分に食べ物や飲み物の色素が入りやすくなり、それが歯の黄ばみを招きます。

歯ぎしりの原因はストレスやカフェインの摂取などが挙げられますが、どれが原因なのかわからないこともあるでしょう。また、原因因子を取り除いたものの、歯ぎしりが続くこともあります。

歯ぎしりがひどいなら、歯を保護するために歯科医院でマウスピースを作ってもらい、装着するのがおすすめです。

歯を白くしたいときはどうすればいい?

すでについてしまった歯の黄ばみは、いつもの歯磨きでは落ちません。歯を白くするためには、スペシャルなケアが必要です。

ホワイトニング効果の高い歯磨き粉を使う

歯を白くする方法といえば、ホワイトニングを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

歯科医師がホワイトニングで使用する薬剤には、歯の色素を分解する「過酸化水素」が配合されていますが、これを取り扱うには歯科医師免許が必要です。そのため、市販の歯磨き粉に過酸化水素が配合されたものはありません。

とはいえ、市販の歯磨き粉でも期待できるものもあります。歯の表面をコーティングしてくれる「ポリリン酸ナトリウム」や汚れや着色を防ぐ「ヒドロキシアパタイト」などが含まれている商品が該当します。

それらの成分が配合された歯磨き粉を使うと、歯本来の白さに近づけてくれるため、歯の黄ばみ対策に効果的です。

市販のホワイトニング効果の高い歯磨き粉の中には、汚れを落とすために研磨剤を入れたものもあります。研磨剤を使用した歯磨き粉は、歯のエナメル質を傷つける要因となるため、低研磨性のものか研磨剤不使用のものを選ぶのがおすすめです。

ホワイトニングをする

歯を白くしたいなら、歯の黄ばみを分解して歯本来の自然な白さへと近づけるホワイトニングを検討してみましょう。

ホワイトニングには、複数の種類があります。

・オフィスホワイトニング(歯科医院で行う)
・ホームホワイトニング(自宅で行う)
・デュアルホワイトニング(オフィスとホームを組み合わせたもの)
・セルフホワイトニング(サロンで行う)

どのホワイトニング方法を選ぶかで費用や効果が異なるため、自分に合ったホワイトニング方法を選びましょう。

それぞれのメリット・デメリットについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【監修】ホワイトニングの種類について知りたい!気になる費用は?
https://charion.co.jp/oral-news/?p=1696#i-4

まとめ

加齢による歯の黄ばみは、歯のエナメル質が薄くなること、象牙質の色が濃くなること、また、歯の亀裂に色素が入り込んだことなどが原因です。また、加齢以外にも歯の黄ばみの原因はあるので、自分の歯の黄ばみの原因は何なのかまずは見極めましょう。

その上で適切な対策を講じることで、歯の黄ばみの改善や予防を行うことができます。地道な歯のケアが歯の美しさの維持につながるので、ていねいなケアを続けてみてください。