目次
清潔感を左右する口元のポイント
最初に、口元に清潔感を演出するポイント3つを紹介していきましょう。
人の第一印象を決めるのは、「顔」です。顔のパーツのなかでも口元は注目度が高く、清潔感があるかないかを大きく左右するので、次の3点に注目しましょう。
歯並び
整った歯並びは清潔感があるため、会う人に好印象を与えます。更に歯並びが良いと育ちが良く見えるので、上品にも感じられるでしょう。
歯並びが悪いと、歯磨きの際に汚れを落としにくいため、虫歯や歯周病、口臭といったリスクが高まってしまいます。また、どれだけ綺麗に磨いていても良い印象を与える口元にするのは難しいかもしれません。
歯並びの善し悪しは生まれつきのほか、幼児期の指しゃぶりや口呼吸の癖が原因になっていることがあります。
口角
キュッと上がった口角は明るくはつらつとした雰囲気を演出します。爽やかな印象を与え、清潔さを感じられるでしょう。一方で、口角が下がっていると不機嫌な表情にとられやすいので、良い印象を与えません。
口角を動かすのには、口角挙筋・口角下制筋といった表情筋が使われています。「食べる」「話す」「呼吸をする」といった日常的な動作でも使われる筋肉です。そのため、加齢にともなって噛む回数が少なくなってしまったり、口呼吸によって筋肉が衰えたりすることも口角が下がる原因となるので注意しましょう。
歯の色
白い歯には清潔感があり、顔全体のイメージを明るくしてくれます。理想の歯の白さは、目の白い部分と同じくらいといわれています。一方で、黄ばんだ歯には歯を磨いていないイメージがあり、まわりに不衛生な印象を与えるので注意しましょう。
歯の黄ばみの原因は、飲食物にふくまれるポリフェノールやタバコのヤニによるステイン、そして加齢による象牙質の変色やエナメル質が薄くなることなどがあげられます。
清潔感のある口元になる方法1.歯列矯正
清潔感のある口元を作る、歯列矯正の方法について紹介していきます。
歯並びは生まれつきと、諦める人は多いでしょう。ですが歯並びは、ある程度歯科で矯正することが可能です。歯並びの矯正法には次のようないくつかの種類があり、それぞれ効果や負担が異なるため、自分にあったものを選んでください。
ワイヤー矯正(表側矯正)
最もメジャーな歯列矯正です。金属製の「ブラケット」と呼ばれる矯正器具やワイヤーを歯の表側に装着し、少しずつ歯を動かして正しい位置に矯正します。
ワイヤー矯正はほかの方法に比べて、費用が安いのが魅力です。その一方で、歯の表面に装着したプラケットが目立つというデメリットがありますが、最近は透明や白色のブラケットも登場しています。
裏側矯正
ワイヤー矯正のなかでも、裏側にプラケットやワイヤーを装着する方法です。外側から見えず、目立たないのが魅力です。歯列矯正をしていることをまわりに知られたくない人、接客業に従事している人におすすめです。
ただしプラケットを歯の裏側に装着するのは手間がかかるため、一般的なワイヤー矯正と比較すると、費用が割高になりがちです。
マウスピース矯正
歯型をとって専用のマウスピースを作り、装着しながら段階的に歯列を矯正していく方法です。マウスピースはいつでも着脱可能で、食事や歯磨きがしやすいので、矯正方法のなかでも生活に負担がかかりにくいのが魅力です。
ただし歯にかかる力はゆるやかで、矯正に時間がかかる傾向があります。また、マウスピースを段階的に作り直す必要があるため、費用がかかります。
清潔感のある口元になる方法2.口角トレーニング
清潔感のある口元を作る、口角トレーニングの方法について紹介していきましょう。
加齢によって衰えがちなものの、トレーニングによって口角を支える筋肉を強化することで、口角アップが期待できます。特別な器具や技能は必要なく、誰でもご家庭で簡単に取り組めるため、ぜひ試してみてください。
割り箸トレーニング
ご家庭にある割り箸を口にくわえて、口元を「い」の形で30秒キープしましょう。鏡の前で、実際に「いー」と声に出してみると、しっかり口角が上がります。
30秒が過ぎたら口元を緩めて、ふたたび「い」の形にするのを3セット繰り返すだけで、口元が徐々に引き締まります。
舌を動かすトレーニング
口を軽く開いて舌を上方向に突き出し、5~8秒程度キープしたら、今度は舌を下方向に突き出して5~8秒キープします。これを1日3~5セットほど繰り返しましょう。
舌を動かすために口まわりの筋肉を多用するため、口角アップに効果的です。このほか、唇を閉じたまま、口の内側で下を時計回り・反時計周りぐるぐると動かすのも良いトレーニングになります。
清潔感のある口元になる方法3.ホワイトニング・こまめな歯磨き
最後に、清潔感のある口元を作る、歯の色を改善する方法を紹介していきましょう。歯の黄ばみにはさまざまな原因があるものの、歯をケアすることで改善できます。
歯科で施術を受けるほか、ご自宅でもケアができるので、ぜひチャレンジしてください。
ホワイトニング
専用の薬剤や溶液を使い、歯のエナメル質に染みついている着色成分を分解する方法です。歯の表面だけでなく、内側からトーンアップして、歯の色が白くきれいになります。
歯科で行うホワイトニングには、3つの方法があります。歯科で短期集中的に行う「オフィスホワイトニング」、自宅でゆっくりケアする「ホームホワイトニング」、両者を平行して行う「デュアルホワイトニング」です。それぞれ効果や費用、通院の頻度などが異なるため、ご自身の目指したい歯の白さや予算などに応じて選択するのをおすすめします。
こまめな歯磨き
食べ物のポリフェノールやタバコが原因の着色汚れは、こまめな歯磨きをするセルフケアでも改善が可能です。時間と手間はかかるものの、歯科でホワイトニングを受けるよりは費用がかかりません。
セルフケアの場合は市販の歯磨き粉ではなく、ホワイトニングに特化した歯磨き粉を使うほうが、より高い効果が期待出来ます。毎日こまめに、ブラッシングするように丁寧に歯磨きをしましょう。
まとめ
口は表情を表すため、まわりからの注目を浴びやすいパーツです。とくに歯の黄ばみや色は印象を下げる原因になりかねないので、清潔感アップを目指しましょう。
歯の並びや口角の位置だけでなく、染みついてしまった歯の着色汚れも、セルフケアでの改善が可能です。ホワイトニング用歯磨き粉も、ぜひ活用してみてください。