差し歯の黄ばみって白くできる?気になるホワイトニングの効果とは

ホワイトニングに興味がある人の中には、差し歯でもホワイトニングができるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。 自分の歯と同じように、差し歯もいつの間にか黄ばんできてしまうため、ホワイトニングで白くできたらうれしいですよね。 この記事では、差し歯が黄ばんでしまう原因と、差し歯を白くする方法をわかりやすく解説していきます。


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差し歯はホワイトニングできる?

いつの間にか黄ばんできてしまう差し歯。差し歯も自分の歯と同じようにホワイトニングできるのでしょうか。

差し歯自体は白くならない

残念ながら、歯医者さんが使用するホワイトニングの液剤は人工歯である差し歯には作用しないため、ホワイトニングをしても差し歯自体を白くすることはできません。

ネット上には、メラミンスポンジなどで差し歯の汚れが落ちるといった誤った情報もありますが、差し歯を傷つけてしまう恐れがありますので、使わないようにしてください。

差し歯の表面についた「着色」汚れは落とすことができる

経年によって変色してしまった差し歯は白くできませんが、差し歯の表面についた着色汚れであれば、歯医者さんが行っているクリーニングで落とすことが可能です。だたし、何度もクリーニングをすると研磨によって差し歯が傷ついてしまうので、注意しましょう。

人工歯は、天然歯よりも着色や変色がしやすい素材でできています。先ほどもお伝えしたように、差し歯の内部まで浸透してしまった汚れはホワイトニングでは白くできませんので、汚れが蓄積しないように日頃のケアを大切にしましょう。

差し歯が黄ばむ原因とは

なぜ、人工歯である差し歯は黄ばんでしまうのでしょうか。実は、差し歯の中には変色しないものも存在しています。

ここでは、差し歯が黄ばんでしまう原因と、変色しない差し歯について見ていきましょう。

保険治療の差し歯の劣化

差し歯には大きくわけてふたつの種類があります。ひとつ目は「保険治療の差し歯」です。

保険治療の差し歯は、健康保険が適用されるため、費用を抑えて治療ができます。保険治療で使われている差し歯は、「レジン」というプラスチック製の素材でできています。

レジンは吸水性があり、時間の経過とともに劣化して変色してしまうのです。差し歯を作ったばかりの頃は真っ白でも、2~3年経つと黄ばみが目立つようになるのは、レジンの性質によるものでしょう。

自費治療のセラミックの差し歯は変色しない

ふたつ目は、「自費治療の差し歯」です。

自費治療の差し歯は、健康保険の適用外となるため、費用は高額になります。しかし、自費治療の差し歯には吸水性のない「セラミック」が使われているため、永年的に黄ばんだり変色したりしないのです。

健康保険が適用されないため、費用はすべて自己負担になってしまいますが、変色しない差し歯を希望する場合は、自費治療のものを選択しましょう。

天然の歯は黄ばみ、着色する

ちなみに、天然の歯が黄ばんだり着色したりする原因は、着色成分のある飲食によるものと、タバコのヤニによるものがあります。

着色成分のある食べ物や飲み物には、以下のようなものがあります。

・カレー
・ケチャップ
・ソース
・コーヒー
・紅茶
・緑茶
・赤ワイン

また、年齢とともに歯の内側にある象牙質の厚みが増えることで、歯が黄ばんでみえてしまうこともあるでしょう。

天然の歯の黄ばみや着色はホワイトニングによって白くできます。では、黄ばんでしまった差し歯はどのようにして白くなるのでしょうか。

ホワイトニングで差し歯を白くする方法

黄ばんでしまった差し歯を白くするためには、どの程度まで差し歯を白くしたいかによって方法が変わってきます。

差し歯自体を白くする場合

黄ばみや汚れがひどく、差し歯自体を白くしたい場合は、差し歯を入れ替える方法があります。

天然歯のホワイトニング後、差し歯を入れ替える(かぶせ換え)

差し歯の色は途中で変えられないため、先に自分の歯である天然歯をホワイトニングしてから、その白さに合わせて新しい差し歯に入れ替えます。

新しい差し歯に入れ替える際は、変色しない自費治療の差し歯がおすすめです。自費治療は保険適用外のため数万円の費用がかかりますが、この先、差し歯の変色に悩む必要がなくなるので、トータル的に考えるとお得かもしれません。

差し歯に合わせてホワイトニングする

差し歯が天然歯よりも白い場合は、差し歯の色に合わせて天然歯をホワイトニングすると自然な仕上がりになります。

差し歯の表面の着色汚れ・黄ばみを落とす場合

差し歯の黄ばみがそれほど深刻ではない場合は、セルフホワイトニングでも差し歯表面の汚れを落とし、元に色に戻すことが可能です。

セルフホワイトニング用の歯磨き粉を使う

セルフホワイトニング用の歯磨き粉を使えば、自宅にいながらいつでもセルフホワイトニングができます。

セルフホワイトニング用の歯磨き粉は、さまざまなメーカーから発売されていますが、「ヒドロキシアパタイト」「ポリリン酸Na」「メタリン酸Na」などの成分が配合されたものがおすすめです。

逆に、研磨剤が含まれている歯磨き粉は、歯に傷がついてしまうことがあるため、使用は避けましょう。

クリニックでセルフホワイトニングをする

自分で行うセルフホワイトニングで効果を実感できないときは、クリニックに通ってセルフホワイトニングを行う方法もあります。

作業はすべて自分で行うのですが、スタッフに歯の状態を相談しながら施術をすすめられるため、正しい方法でホワイトニングができ、効果を実感しやすくなるはずです。

まとめ

差し歯にはふたつの種類があり、保険治療の差し歯は経年劣化によって黄ばんだり変色したりしやすくなります。また、ホワイトニングは人口歯である差し歯には作用しないため、差し歯自体を白くすることはできません。

変色しない差し歯を希望する場合は、自費治療の差し歯を選択しましょう。健康保険が適用されないため費用はかかりますが、変色を心配する必要がなくなります。

表面の汚れを落とすだけであれば、セルフホワイトニングも有効です。ぜひこの記事を参考にして、自分に合ったホワイトニングの方法を見つけてくださいね。