歯医者で着色汚れを除去する際の費用は?クリーニング後の注意点も解説

歯科医院で着色汚れを除去する際の費用について、気になっている方は多いのではないでしょうか。歯科医院でのクリーニングは、「保険診療」と「自由診療」のどちらで行うかによって費用が大きく異なります。 本記事では、歯科医院で着色汚れを除去する際の費用やメリットについて解説します。クリーニング後に注意するポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。


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歯医者で着色汚れを除去する際の費用

歯科医院で行う歯のクリーニングには「保険診療」と「自由診療」の2種類があり、どちらを選択するかによって費用が異なります。それぞれの特徴と費用相場について押さえておきましょう。

保険適用で歯をクリーニングする場合

保険診療の範囲内で歯をクリーニングする際の費用相場は、初診の場合で約3,000円〜4,000円程度です。2回目以降は少し料金が安くなり、約1,500円〜2,500円程度となります。

保険診療は基本的に、検診を受けた上で、虫歯や歯肉炎、歯周病などの治療が目的の場合に適用されます。歯のクリーニングは治療ではなく、あくまで病気の「予防」が目的となるため検診の結果、口腔内が健康であれば、保険診療にはなりません。
保険適用の範囲内で行われる歯のクリーニングは歯石除去がメインとなり、1回あたりの時間は15分程度です。1度で汚れをすべて除去することは難しいため、2〜6回程度に分けてクリーニングを行います。

そして、着色の除去は保険適用でのクリーニングではできません。治療と合わせて着色除去もしたい場合は、歯科医院への相談が必要です。

自由診療で歯をクリーニングする場合

自由診療で歯をクリーニングする場合の費用相場は約7,000円〜20,000円程度で、医院ごとに料金設定が異なります。

自由診療の場合は、歯石除去・着色除去・PMTC(専門的機械的歯面清掃)など多数のメニューがあり、患者の口腔内の状態に合わせて自由な施術が受けられます。

保険診療で行われるクリーニングとは違い、審美目的での施術にも対応してもらえます。1回の施術ですべての汚れを落としたり、歯の黄ばみをきれいにしたりと歯石の除去に加えてより綺麗な歯に近づけることも可能です。

歯医者で着色汚れを除去するメリット

歯のクリーニングは着色汚れを除去するだけでなく、虫歯や口臭などを予防できるメリットがあります。ここでは、歯科医院で着色除去を行う具体的なメリットを4つ紹介します。

元の歯の白さに近づける

歯科医院で着色汚れを除去するメリットは、元の歯の白さに近づけられることです。

歯のクリーニングを行うと、コーヒーや茶渋などで付いた着色汚れを落とせます。自由診療であれば、PMTCなどの歯面研磨によって歯の表面を滑らかにし、歯石を付着しにくくする施術も可能です。

ただし長年汚れが付着したままの歯や、変色してしまった歯を白くするためにはホワイトニングが必要です。

「ホワイトニングネット」なら、通常のホワイトニングと比べて1回あたりの料金が低価格です。また、ホワイトニングで使われる製品はすべて安全な成分で作られているため、歯や歯茎への負担を抑えることができます。

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歯磨きだけでは取れない歯石が除去できる

歯のクリーニングを行うと、歯磨きだけでは取れない歯石の除去ができます。歯石とは、歯に蓄積した歯垢が石のように固くなってできたものです。歯石は歯にしっかりとこびりついているため、通常の歯ブラシでは取り除くことができません。

歯垢が集まって固くなった歯石は、放置すると虫歯や歯周病につながってしまいます。そのため定期的に歯科医院に通い、クリーニングでの歯石除去が大切です。

虫歯や歯周病の予防ができる

クリーニングにより歯の汚れや歯石を除去することで、虫歯や歯周病の原因である菌の増殖を抑えられます。

自由診療で受けられるPMTCでは、歯石除去・歯間汚れの除去・フッ素やトリートメント剤の塗布など、さまざまな施術を受けられます。歯の再石灰化を促進させられるため、虫歯予防に高い効果が期待できるでしょう。

また、歯科衛生士により正しい歯磨きの方法を教えてもらえるため、普段から口内を清潔に保つ意識を高められることもメリットです。

口臭の予防・改善が期待できる

クリーニングにより歯垢や歯石を除去すると、口臭の予防・改善を促せます。

口臭の原因のひとつは、細菌の塊である歯垢や歯石であるといわれています。歯垢は歯と歯のあいだにも溜まるため、普段の歯磨きだけで落とすのは難しいのです。

口臭が気になっている方は、落としきれていない歯の汚れが蓄積している可能性があります。これを機に、歯科医院でクリーニングを受けてみましょう。

歯医者で着色汚れを除去する際の流れ

歯科医院で着色汚れを除去する際は、まずはカウンセリングを受けた後に歯の状態をチェックするのが一般的です。ここでは、クリーニングを受ける際の実際の流れについて説明します。

1.プラーク(歯垢)を確認する

歯科医院で着色汚れを除去する際、まずは特殊な液体を歯に塗布してプラーク(歯垢)がついている箇所を確認します。

プラークのチェックは、磨き残しが多い箇所の確認が目的でもあります。普段からどこを入念に磨けばいいのかを自分でも把握できれば、歯磨きの質を高められるでしょう。

2.スケーリングで歯石を除去する

プラークを確認できたら、スケーリングで歯石を除去します。スケーリングでは、歯科用器具の「スケーラー」を使って歯石や歯の表面の沈着物の除去ができます。

頑固な歯石がある場合は、超音波のスケーラーを使用した「超音波スケーリング」を使用する歯科医院もあります。

3.エアフローで歯の汚れや色素を除去する

続いて、エアフローで歯の汚れや色素を除去します。エアフローは、炭酸水素ナトリウムやグリシンといったパウダーをジェット水流で吹きつけて、歯についた歯ブラシだけでは落とせない汚れや色素を除去できます。

歯や歯茎に直接器具が触れないため、口内を傷つけるリスクを軽減できるのが特徴です。

4.歯の表面を磨く(ポリッシング)

最後に歯の表面を磨く専用器具を使って歯を研磨し、つるつるに仕上げます。この作業を「ポリッシング」といいます。

ポリッシングをすると歯につやを出せるため、清潔な印象に近づくことが可能です。また、歯の表面の凹凸が少なくなるので歯垢がつきにくくなり、歯石の発生を防げるのもメリットです。

歯医者で着色汚れを除去した後の注意点

歯を清潔に保つためには、歯科医院で着色汚れを除去した後の行動も大切です。この章では、クリーニングを受けた後の注意点や、セルフケアの方法について解説します。

クリーニング後24時間は着色しやすい飲食物を控える

歯科医院でクリーニングを行った後、24時間は着色しやすい飲食物の摂取を控えましょう。歯のクリーニング後は、歯のエナメル質を保護するペリクルの有機被膜が少なくなっているため着色しやすい状態になっています。

控えた方が良い飲食物として、ポリフェノールが含まれる、チョコレート・コーヒー・ワイン・お茶・大豆製品や、着色しやすいカレー・トマトソースなどが挙げられます。クリーニング後に上記のような色の濃い飲食物は、最低でも24時間ほど空けてから口にするのがおすすめです。

クリーニング後の食事は最低1時間ほど空ける

クリーニングを終えた後は、最低でも1時間ほど空けてから食事をしましょう。クリーニング後の歯は着色しやすいだけでなく、外的刺激にも敏感な状態になっています。

特に、熱いもの・冷たいものを口にすると痛みを感じる場合があるため、ある程度の時間を置いてから飲食を行うのがおすすめです。

みかんやレモンなどの柑橘系の果物や炭酸飲料もペリクルが少ない状態で含むと、歯のエナメル質が溶けてしまうので、注意しましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスなどで入念にケアをする

クリーニング後も、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って入念にケアを行いましょう。定期的な歯のクリーニングに加えて、日頃からしっかりと丁寧なケアを心がけると、口腔内のトラブルを防げます。

特に歯と歯の間や、歯と歯肉の間は汚れが溜まりやすい箇所です。磨きにくい場所は、デンタルフロス・タフトブラシ・歯間ブラシなどを活用して、入念にケアを行いましょう。

万が一フロスを使用して引っかかる場合は、歯石がついていたり、虫歯の状態になっていたりする可能性があります。早めに歯科医院を受診して、歯の状態を確認してもらいましょう。

まとめ

歯の着色汚れが気になっている方は、歯科医院でのクリーニングとあわせて、日頃から丁寧にケアを行うようにしましょう。

着色汚れが気になるなら、ホワイトニングを行うのもひとつの手段です。口内を清潔に保ちながらも歯を白くしたい方は、「ホワイトニングネット」の利用を検討してみてください。

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