やって後悔?ホワイトニング失敗談
歯・歯茎が痛くなってしまった
虫歯があるわけではないのに、歯医者さんでホワイトニングを受けた後から歯や歯茎が痛い・しみるといった症状が出る方がいます。
これは一時的に知覚過敏になっている可能性が考えられます。歯の表面にはペリクルと呼ばれる歯の表面を保護する膜があります。
このペリクルがホワイトニングの薬剤によって一時的にはがれてしまい、歯が無防備な状態となります。
そのため外部からの刺激を受けやすくなり、冷たい食べ物や飲み物で歯がしみて痛い、ひどい場合は息を吸うだけでもしみるといった症状が現れることがあります。
ペリクルは普段の生活で徐々に再生されるため、知覚過敏も少しずつ和らいでいきます。
その他にも、歯の象牙質に刺激が伝わる事で知覚過敏を引き起こすことがあります。
歯は象牙質の周りをエナメル質が覆い保護しています。
しかし、歯ぎしりやくいしばりなどの日常生活でやってしまうクセ、先天性の原因、事故などの後天性の原因といった何らかの理由により歯の表面が削れ、象牙質が露出してしまうことがあります。
そうなるとエナメル質より弱い象牙質に直接薬剤の刺激が伝わり、強い知覚過敏となってしまいます。
色にムラができてしまった
歯のコンディションによって色ムラが出ることがあります。
見た目では同じに見えても、歯一本ずつそれぞれに状態が違うため、薬剤の浸透もそれに合わせてばらつきが生じます。
そうすると結果にも差が出てきてしまうことがあります。
ホワイトニングは通常、数回に分けて行うため、その都度色ムラを補正するように施術を受けることで改善されるでしょう。
しかし、もともと歯に斑点などの色ムラがあったりすると、ホワイトニングを重ねるごとに逆に目立ってきてしまうなど、改善されないケースもあります。
また、ホワイトニングでは銀歯やセラミックなどの詰め物を白くすることはできないため、詰め物との色の差が目立つことがあります。
歯が逆に黄ばんでしまった
歯を守っているペリクルはホワイトニングを行うことで剝がれてしまいます。
そしてペリクルがなくなった歯は無防備な状態になり、着色汚れが付きやすくなります。
ペリクルは再生されるまでに時間がかかるめ、その隙に着色汚れで歯が黄ばんでしまうことがあります。
歯の表面が荒れてしまった
歯医者さんで行うホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素などの漂白効果のある薬剤を使用します。
薬剤を使用することで、本来透明な歯の表面のエナメル質は曇りガラスのように変化します。
透明だと光がそのまま通ってしまいますが、曇りガラスのようになると反射し、歯が白く見えます。
このように、歯の表面を変化させることでしばらくの間は歯の表面がザラザラした状態になり、荒れたように感じることがあります。
なんで?ホワイトニングの失敗
ホワイトニングの知識が足りなかった
ホワイトニングを行っているときは歯のペリクルが剥がれている無防備な状態です。
このときにコーヒーやカレー、ケチャップなどの色の濃い飲食物を取ってしまうこと、喫煙をすることは避けるべきです。
せっかくホワイトニングをしたのにすぐに着色汚れで歯が黄ばんでしまうかもしれません。
さらに、ホワイトニング直後はミカンやレモンなどの柑橘類や、コーラやサイダーなどの炭酸飲料といった酸性の飲食物の摂取も控えましょう。
エナメル質が弱くなっている時に酸性が強いものを食べると、脱灰という現象が起こりやすくなり、歯がさらに弱くなってしまう可能性があります。
ホワイトニングの注意点を守らなかった
歯科医で行うホワイトニングは事前に歯医者さんからメカニズムや注意点の説明を受けることになります。
このときによく理解しなかったり、注意点を守らなかったりすると思わぬトラブルが発生してしまう恐れがあります。
例えば、決められた時間を超えてホワイトニングを長時間行ってしまうなど、勝手な自己判断でホームホワイトニングを行うことは、歯に対してダメージが発生してしまう一因となる可能背があります。
エナメル質が薄かった
何らかの理由によりエナメル質が薄くなっていると、知覚過敏になりやすいです。
生まれつき薄かったり、歯ぎしりや虫歯でエナメル質にダメージが加わっていることもあります。
ホワイトニングの際は歯医者さんに状態をしっかりチェックしてもらいましょう。
施術や薬剤が適切ではなかった
歯医者さんでの施術方法や薬剤濃度が不適切であることも失敗の原因です。
通常であればまず口内の状態をチェックし、虫歯や歯周病があれば先に治療をします。
そして口内環境をしっかり整えたうえでホワイトニングを行います。
しかし、ホワイトニングを早くやりたいがために口内環境を整えずに行うことで痛みや炎症が怒ってしまうケースがあります。
これで安心!ホワイトニングに失敗しないための方法
継続が必要なことを理解しておく
ホワイトニングはダイエットと同じで、一気に理想の白さにすると思うのではなく、徐々になりたいイメージまで近づけていくことが大切です。
歯の色も状態も人それぞれ違うため、一回で白くなる度合いもバラバラです。
時には使用する薬剤や方法を変えて試してみることも必要でしょう。
どの方法でホワイトニングをするのが自分にはベストなのか、歯医者さんと相談したり、調べてみたりすることがホワイトニングで失敗しないコツです。
安すぎるホワイトニングには気を付ける
歯医者さんのホワイトニングは他のホワイトニングに比べて高いのが一般的です。
だからと言って相場よりとても安く価格を設定している歯医者さんでホワイトニングをするのは気を付けたほうが良いかもしれません。
表示価格が歯一本当たりの価格なのか、前歯だけなのか、全体の価格なのかなど、確認しましょう。
また、初診とリピートで価格が違うこともあります。
カウンセリングやアフターフォローがちゃんとされるのかどうかも大事なポイントです。
少しでも疑問があるなら、きちんと明確にしてから契約に進むようにしましょう。
ホワイトニングでどこまでできるのかを把握する
大事な予定があるからといって、その日までに急いでホワイトニングがしたい、と思っていても、希望の白さには一度でならないかもしれません。
自分の目指す色がどの方法だとどれくらい期間、費用がかかるかは把握するべきです。
歯医者さんで行うオフィスホワイトニングは即効性が魅力ですが、一度にできる白さには限界があります。
余裕をもってスケジューリングをしましょう
丁寧にカウンセリングをしてくれる信頼のできる歯医者さんを探す
悲しいことですが、歯医者さんの中には低価格がゆえに雑な施術を行うケースがあります。
きちんとまかせられる歯医者さんかどうか見極めるには、カウンセリングを丁寧に行い、質問に真摯に応え、それぞれに合わせた提案をしてくれるかどうかをしっかりチェックしましょう。
どんなに良い薬剤を使ったとしても、それを使う歯医者さん側がダメであれば後でトラブルになるかもしれません。
まとめ
ホワイトニングで失敗することは多くはありません。きちんと理解し、信頼できる歯医者さんのもとで施術を受けることで、理想の白い歯になれるでしょう。
しかし、決まりを守らなかったり、よくわからないまま施術を受けることで、予想していなかったトラブルを引き起こしてしまう可能性があることも覚えておきましょう。